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スーツに合わせる靴の選び方でお迷いですか?

スーツに合わせる靴の選び方でお迷いですか?

〜スーツに合うビジネスシューズのタイプ別と色、冠婚葬祭の靴の選び方〜

こんにちは!元靴問屋直販 浅草《マルゼン》店長・靴コンシェルジュの根津です。
浅草店舗のビジネスシューズ売場は「モード系ビジネスシューズ」「トラッド系ビジネスシューズ」「コンサバ系ビジネスシューズ」の3つに分かれています。
今回は、スーツのスタイルや色に合わせた靴の選び方についてお話しいたします。

1.スーツのファッションスタイルに合わせた靴の選びのポイント

1−1.《スーツに合う靴その1》モード系ビジネスシューズ

「モード」とは、フランス語で「流行」という意味があります。つまり「モード系」とは、最近流行しているファッションのこと。スーツも時代によって襟の幅やパンツの形、全体のシルエットなどが変わります。
最新の流行に合わせたスーツが「モード系スーツ」と呼ばれるわけですが、それに合わせる靴も、時代や流行によって変化しているようです。

元靴問屋直販 浅草《マルゼン》で扱っているモード系ビジネスシューズのブランドには以下のものがあります。

《スーツに合う靴その1》モード系ビジネスシューズ

モード系ビジネスシューズの特徴は、靴の先が長いロングノーズのデザインで、どんな場所でも履いていけるきっちりしたスーツに合う靴です。細身のスラックスのスーツとベストマッチでしょう。

1−2.《スーツに合う靴その2》トラッド系ビジネスシューズ

「トラッド」とは「トラディショナル(伝統的)」の英語から派生した和製英語です。英国紳士のファッションが原点となっており、流行に左右されないいつの時代も愛され続ける定番のデザインです。

元靴問屋直販 浅草《マルゼン》で扱っているトラッド系ブランドには、以下のものがあります。

《スーツに合う靴その2》トラッド系ビジネスシューズ

長い間愛され続けているトラッド系ビジネスシューズの特徴は、上品でありながらもカジュアルな着こなしにもよく合うところでしょう。

スーツの中でも、ダックス、バーバリー、アクアスキュータム等のトラディショナルなスーツによく合います。スラックスは普通幅のものに合うでしょう。

1−3.《スーツに合う靴その3》コンサバ系ビジネスシューズ

「コンサバ」とは「コンサバティブ(保守的)」の略語で、派手すぎない落ち着いたファッションのことを指します。よって「コンサバ系ビジネスシューズ」とは落ち着いた形やデザインのビジネス靴のこと。幅広の5Eがあるのは、コンサバ系のラインナップになります。ファッションで主張しすぎない、オーソドックスなスーツに合う靴です。

元靴問屋直販 浅草《マルゼン》で扱っているコンサバ系ブランドには、以下のものがあります。

オーソドックスなデザインのコンサバ系ビジネスシューズは、オフィススタイルにピッタリ。一般的なスーツ、グレー等のスラックスによく合う靴です。

オーソドックスなデザインのコンサバ系ビジネスシューズは、オフィススタイルにピッタリ。一般的なスーツ、グレー等のスラックスによく合う靴です。

2.スーツの色に合わせた靴選び

スーツの色に合わせた靴選び

元靴問屋直販 浅草《マルゼン》の店舗でお客様のご対応をさせていただくなかで、スーツでお仕事をされる方からよくご相談いただくのが「スーツの色に合う靴は、何色を選ぶのが良いですか?」という質問です。

その答えとして私がまず第一に挙げるのは「黒色の靴」です。黒色であればフォーマルな雰囲気もあり、どんな色のスーツに合わせても違和感がありません。
カジュアルなスーツでも、カジュアルなデザインの黒色の靴を合わせることで硬めの印象を避けることができます。スーツに合わせる靴色で迷った場合は、黒色をおすすめします。

「黒色以外でスーツの色に合う靴を」とのことでしたら、ネイビーやグレーのスーツの場合は、ダークブラウンの靴がおしゃれ感がありおすすめです。
同じブラウンの靴でも、明るい茶色(ライトブラウン)はどうしてもカジュアル感が出てしまいます。ビジネスシーンでのスーツと靴の合わせ方でしたら、ダークブラウンの靴をお選びいただくのがおすすめです。

3.冠婚葬祭のスーツに合わせた靴選び

冠婚葬祭の場では、スーツに合わせるというよりは、厳粛な場でのマナーを守るということが大事になります。きちんとマナーに則した靴選びをしましょう。

3−1.冠婚葬祭のスーツに合わせた靴の【素材】

冠婚葬祭用の靴は、革靴であることが基本です。ただしワニ革やヘビ皮など、はっきりと生物の革として認識され、派手な印象をもたれる素材は避けましょう。さらにスエード素材もマナー違反になります。

基本スエード素材の靴はカジュアルとなりますので、ビジネスシーンにも不向きと言えます。

3−2.冠婚葬祭のスーツに合わせた靴の【色】

冠婚葬祭用のスーツに合わせた靴は、やはり黒色が間違いありません。結婚式のゲストで呼ばれた場合は、スーツの色はダークネイビーやグレーのフォーマルもOKのため靴もダークブラウンの選択肢もあります。ただしお葬式の場合は「黒色の靴」一択とお考えください。

ただし黒色であってもエナメルなど光沢のある靴は、お葬式の喪服にはNGです。

3−3.冠婚葬祭のスーツに合わせた靴の【形】

冠婚葬祭で避けたい靴の形は、ローファーやつま先周辺に装飾が施されたウイングチップの靴です。カジュアル度が高いため、お葬式はもちろん結婚式や披露宴でも避けましょう。またブーツは、たとえ黒色であっても冠婚葬祭にはNGです。

そうなると、シンプルなタイプの形の紐靴がフォーマル靴の正解となります。つま先は装飾のない「プレーントゥ」か、一本だけ直線が入ったデザインの「ストレートチップ」のものが冠婚葬祭に向いている靴のデザインでしょう。

冠婚葬祭のスーツに合わせた靴の【形】内羽根(うちばね)
紐靴の甲のデザインが「内羽根(うちばね)」

また、紐靴の甲のデザインは「内羽根(うちばね)」と「外羽根(そとばね)」の2つのタイプに分かれます。
内羽根は、靴紐を通す部分が足の甲と一体化もしくは甲部分の革に入り込んでいる状態の靴のこと。羽部分がくっついていて全開しません。

外羽根は、ハトメの部分が足の甲にかぶさっている状態の靴のこと。羽が全開するので、着脱がしやすいのが特徴です。

冠婚葬祭のスーツに合わせた靴の【形】「外羽根(そとばね)」
紐靴の甲のデザインが「外羽根(そとばね)」

内羽根タイプは足入れがしにくいのが難点ですが、上品でフォーマルな印象を与えます。マナーとしては結婚式の招待やお葬式の参列には、内羽根の靴がおすすめです。

ただし、内羽根タイプの靴は足を包み込むので、足の甲が高い方は履きづらいのが難点です。
また、最近ではあまり堅苦しく考えない方も増えてきています。そこでお店では、お葬式の時などでも、黒色で金具がついている靴でなければ、紐履でなくても失礼にならないとお伝えしています。

以上のことから冠婚葬祭用に一足選ぶのであれば、色は黒色。甲の部分は内羽根タイプで、つま先はプレーントゥかストレートチップの靴が、一番ふさわしいということになります。
この靴は、冠婚葬祭はもちろん普段のビジネスシーンでも使えることから、やはり用意しておきたい一足と言えるでしょう。
就職活動の面接や新入社員は、スーツもさることながら靴までしっかり見られています!こちらもきちんと感のある内羽根で、プレーントゥかストレートチップの靴が安心かもしれませんね。

4.スーツに合わせるビジネス用靴はローテションで長持ち!

スーツに合った靴選びについてのほかに、ビジネスマンのお客様にしばしばご相談いただくのが「靴の傷みが早い気がする」ということです。詳しくお話をお伺いすると、一足の靴を毎日履いているという方が多くいらっしゃいます。

靴の寿命を伸ばしたい場合は、毎日同じ靴をはかずに、お休みさせる時間をとることが大切です。
足は1日コップ半分〜1杯近くの汗をかいていることをご存知ですか? この汗が乾かないまま繰り返し履き続けると、靴の中の湿気はこもったままとなり、臭いがしたり、カビが生えてしまうことも。靴をお休みさせず、湿ったまま履きつづけることで靴の傷みは早くなってしまうのです。

また、晴れた日は革靴、雨の日は合皮の靴というように、天候に合わせて靴を履き分けることもおすすめです。

5.スーツに合わせる靴は、スーツのデザインや用途によって選びましょう

スーツと靴は切っても切れない関係で、合わせる靴によってフォーマルやカジュアルの度合いも大きく変化します。「おしゃれは足元から」という言葉があるように、足元は意外に見られています。

スーツに合わせる靴には「モード系」「トラッド系」「コンサバ系」など多くのデザインがあるので、スーツのデザインや見せたい印象に合わせて選びましょう。またマナー違反が許されない結婚式やお葬式などの冠婚葬祭には、黒色の内羽根タイプでプレーントゥかストレートチップの靴を選ぶのが間違いありません。

元靴問屋直販 浅草《マルゼン》では、スーツに合う靴の悩みについて、お客様おひとりお一人に合わせたアドバイスをさせていただいております。どうぞお気軽にご相談ください。

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