靴の臭いが気になる!
〜靴の臭いの原因と種類別ケアの方法について〜
こんにちは!《靴の共履マルゼン浅草》店長・靴コンシェルジュの根津です
「子どもが公園で遊んで帰ってきたあとの靴が臭い」
「部活で野球、サッカーしている子どもの靴の臭いが気になる」
「仕事でお客様宅に訪問する機会が多いため、脱いだときの靴の臭いが気になる」
「自宅でパンプスを脱いだときの靴の臭いをなくしたい」
など、季節や年齢、性別を問わず、靴の臭いが気になるというお客様からのご相談をしばしば頂戴します。
一度臭うとなかなか取れない、靴の臭い。
今回は、靴が臭わないための予防策から、臭ってしまった靴のお手入れについて解説します。
1.靴の臭いの原因と予防策は?
靴の臭いの元となるものは、足や靴下に付着している「雑菌」です。
適度な湿度と温度のある靴の中は、雑菌にとって格好の繁殖場所。人の皮脂や古い角質、垢を餌として繁殖するのです。
1-1.靴の臭い対策は湿度対策から
靴の臭いの原因である雑菌は、高湿度な場所を好みます。
実は足には汗腺が集中しており、足裏にかく汗はなんと1日にコップ1杯分とも言われています。そのため靴の中は常に高温多湿の状態となり、雑菌が繁殖して靴が臭いやすくなってしまうのです。
1-1-1.小さなお子さまの靴の臭い対策
小さなお子さんはただでさえ大人よりも新陳代謝が活発で、活動量も多いので大人よりもたくさん汗をかきます。
お子さまの靴の臭いが気になる場合は、通気性が良いかどうかを基準にして靴を選びましょう。
また、靴下も通気性の良い天然繊維のものを履くことで、蒸れを防いで雑菌の繁殖を防ぎます。
メッシュ素材など通気性が良いタイプなどの「洗える靴」がベストですが、靴自体を頻繁に洗うことは大変なもの。
そこでおすすめなのが「洗える中敷」の靴です。
簡単に取り出せてすぐに乾く中敷なら、まめに洗うことができるので臭い対策に効果的です。
1-1-2.ストッキングとパンプスの臭い対策
以前、お店にバスガイドさんがご来店され、靴の臭いのご相談をいただいたことがあります。バスの中にいるときと現地での観光案内をするときは寒暖差が激しいうえ、ストッキングが蒸れを引き起こしているのが靴の臭いの原因です。
これはバスガイドさんだけに限らず、パンプスを履かなければならないシーンが多い方は同じことを感じていることと思います。
そんな方には、足裏に汗取りパッドがついたストッキングや、シルクなど天然素材のフットカバーなどのアイテムがおすすめ。
靴の中の湿度が上がって足の雑菌が繁殖するのを防ぎ、靴の臭いの予防になりますのでぜひおためしください。
1-1-3.ビジネスシューズの臭い対策
一日中靴を履き続けるビジネスマンの方は、多かれ少なかれ靴の臭いが気になった経験があるのではないでしょうか。
長時間靴を履き続けていると、靴の中は雑菌が繁殖しやすい状態が続きます。そして一度臭いがついてしまうと、なかなか取れないものなのです。
ビジネスシューズであれば、中敷を活性炭入りのものに変えることも靴の臭い対策のひとつです。
また、通気性を重視し、靴底に通気孔のあるビジネスシューズを選ぶという手もあります。
2.疲れやストレスが靴や足の臭いの原因に!?
靴の臭いは靴の中の蒸れによるものと解説してきましたが、足の臭いについては「疲労臭」という言葉も最近耳にするようになりました。
この疲労臭とは、身体に疲労が蓄積されて時に出る、アンモニアを含むツンとした臭いのことを言います。
疲労が臭いにつながる原因は、ストレスが溜まって血液の中のアンモニア濃度が上がると、血管からガスとしてアンモニアが滲み出るからなのだとか。ちなみに疲労臭は、一度つくと消臭剤では取れない臭いと言われています。
つまり、靴に沁みついてしまう足の臭いは、体のコンディションによっても左右されるということですね。
「通気性の良い靴や抗菌加工のインソールを使ってもなかなか靴の臭いが改善しない」という方は、疲労やストレスのケアも必要かもしれません。
疲れが蓄積して疲労臭が発生しないよう、規則正しい生活を送り、ストレスを溜めない生活を心掛けましょう。
3.靴と足の臭いを予防するために実践したい習慣
靴の臭いを防ぐには、高湿度を避けて雑菌の繁殖を抑制することが大切だということが分かりました。
上記でご紹介した通気性の良い靴やフットカバー、抗菌加工のインソールといった湿度対策アイテムを導入すると同時に、今日からでも実践したい靴と足の臭い対策をご紹介します。
3-1.靴箱を換気して臭い対策
靴を収納している靴箱の中も、扉で密閉しているため湿度が高くなりがち。靴箱は定期的に換気するようにしましょう。靴同士の臭い移り防止や、カビの繁殖予防にも効果的です。
また、湿気や臭いを吸収してくれる重曹や備長炭など、靴箱内の除湿や消臭ができるアイテムを取り入れるのもおすすめです。
3-2.臭いの原因となる足指と角質ケアについて
雑菌の繁殖を防ぐには、足を清潔に保つことが欠かせません。入浴時に足を洗う際は、雑菌が溜まりがちな足の指の間も入念に洗うことを心掛けましょう。
最近では殺菌成分が配合された足専用の石鹸も販売されているので、そういった専用アイテムを使用するのもひとつの手段ですね。
同時に、雑菌のエサとなる爪のアカを溜めないようにすることも大切です。足の爪は常に短く切り揃えるようにしましょう。
足の裏をチェックしたときに角質が厚くなっているという方は要注意。足の裏には全体重の圧が掛かるので、摩擦や刺激から守るために角質が厚くなる傾向がありますが、実はこの角質も足の臭いの原因に。
角質自体は臭いが出るものではありませんが、角質がはがれ落ちたアカを栄養分にして雑菌が繁殖し、皮脂腺から出る分泌物と混ざって臭いが発生してしまいます。
あまりにも角質が厚くなっている場合はピーリング効果のあるジェル・ローションや、角質ケア用の石鹸を使うというケア方法もあります。
ただし、やり過ぎると皮膚を傷つけてターンオーバーの乱れを招き、さらに角質を厚くする要因となってしまうことも。足の角質ケアをする場合は自分に合ったケア用品を使い、適切な頻度で行うようにしましょう。
4.靴の臭いのご相談を、靴のコンシェルジュが承ります。
主に靴の中の蒸れによって雑菌が繁殖することで発生する、靴の臭い。
靴の臭いを防ぐためには「通気性の良い靴を選ぶ」「インソールが取り外しできる靴に変える」「抗菌加工のインソールを使う」など、靴の見直しも効果的であることが分かりました。
靴の共履マルゼン浅草では、ご自身では解決できない靴の臭いのお悩みを靴のコンシェルジュがお伺いし、お客様一人ひとりに合った解決策のご提案をさせていただいております。
靴は、日々の生活に欠かせないアイテムです。いつも気持ち良く履くことができる靴を選び、快適な毎日を手に入れてみませんか。