靴がかかとに当たって痛い!
〜靴がかかとに当たって痛い、靴擦れの原因と予防について〜
こんにちは!元靴問屋直販 浅草《マルゼン》店長・靴コンシェルジュの根津です。
浅草駅のそばにある、《靴の共履マルゼン浅草》のお店には、「かかとが痛くて我慢できないんです」というお客様がしばしばおいでになります。
拝見すると、かかとが赤くなったり、ひどいときは水ぶくれになっていたり、救急絆創膏で応急処置をしていたりと、とても痛そうなご様子。
なかには、靴擦れを起こしたかかとの痛みに耐えきれず、思わずサンダルに履き替えてしまうお客様も。
そもそも靴擦れは、パンプスを履く女性に多いという印象がありますが、実際はそればかりではありません。日常履きのスニーカーや男性のビジネスシューズでも、かかとが靴擦れになって痛いという状態が多く見られます。
また、靴を購入したときは気にならなかったのに、歩き始めたら「かかとが擦れて痛い!」ということも多いようです。
今回は、靴擦れになってかかとが痛くならないための靴選びのお話です。
1.靴がかかとに当たって痛い! その原因は?
「靴がかかとに当たって痛い」というお悩みで来店されるお客様を拝見すると、いくつかの原因があることが分かります。
もちろん、事前にしっかり試し履きをされて購入されていると思いますが、そのときにはあまり気にならなかった靴のサイズやかかとの高さなどが大きな原因となっています。だから「靴がかかとに当たって痛い」という靴擦れが起こってしまうのです。
1-1.《靴がかかとに当たって痛い! 原因その1》サイズが合っていない。
靴がかかとに当たって痛い靴擦れは、靴のサイズが大きすぎても小さすぎても起こります。
靴のサイズが大きすぎると足が靴の中で滑ってしまい、歩くたびにかかとが擦れて痛みを感じます。また、小さすぎてもかかとが靴にめり込んだまま歩くことになるので痛くなってしまいます。
たまに、左右の足のサイズが違う方も多くいらっしゃいます。そういった方は、片側のかかとが靴擦れして痛くなることもあります。
1-1-1.《対処法》靴のサイズが大きすぎて、かかとが痛い場合
靴が大きすぎることでかかとが浮いてしまい、歩くたびに擦れて痛い場合は、インソールでサイズを調整することでかかとを安定させましょう。
1-1-2.《対処法》靴のサイズが小さすぎて、かかとが痛い場合
靴のサイズが小さすぎることで、かかとが靴に当たって痛い場合もあります。いつものサイズを選んで試し履きをしたときは大丈夫だと感じたのに、履いているとなぜかかかとが靴擦れになり、かかとが痛い状態に……。
こうした場合は、足の甲が合っていない可能性があります。
甲が当たる靴の部分をシューズストレッチャーなどで広げることで、足の位置が爪先方向にずれますので、靴が擦れたかかとの痛みが軽減できることも。お気軽にご相談ください
1-2.《靴がかかとに当たって痛い! 原因その2》靴の履き口の形が合っていない。
靴のサイズも合っているのに、なぜか靴がかかとに当たって痛い場合は、履き口のカーブが足に合っていないことが考えられます。
その場合の対応策として、靴の履き口のカーブの芯に「柔軟剤」をスプレーし、足の当たる部分を柔らかくします。金づちでたたき、手でもみほぐすことで、靴がかかとに当たって痛いということが改善されるでしょう。
また、靴のかかとを包む部分の高さが、足のかかとの高さより高く、歩く度に当たるという方もいらっしゃいます。その場合も、上記の方法で履き口を柔らかくすると改善される場合があります。合わせてインソールを使い、かかとの高さを調整することもおすすめします。
2.靴がかかとに当たって痛い!パンプスに多いトラブル!
女性で、靴がかかとに当たって痛いと泣きそうになってお店にいらっしゃる方の多くは、パンプスを履いていらっしゃいます。
パンプスは構造上、かかとの部分と足の甲のあたりの履き口の部分とで足を支えています。そのため、サイズが大きすぎるとかかとが擦れて痛くなってしまうのです。
2-1.パンプスの場合、ストッキングでかかとの靴擦れと痛みの防止
お店でご相談いただく方の中には、素足でパンプスを履いたせいでかかとが擦れて痛くなったという方を多くお見受けします。
このかかとの痛みは、靴と足の皮膚の摩擦によって起こるものです。ストッキングを履かないと滑りが悪く、靴がかかとに擦れて痛くなってしまうのです。
靴擦れの予防のためにも、ストッキングを履いてから、靴を履くことをおすすめします。
2-2.かかとが痛くならない!おすすめパンプス
お仕事でどうしてもパンプスを履かなければいけないけれど、かかとが痛くなったり、足が疲れるというお悩みの女性は多くいらっしゃいます。そんな方に《靴の共履マルゼン浅草》がおすすめするのが、アシックス商事の「LadyWorker」のパンプスです。
女性の声を聞き、パンプスの悩みを徹底分析して生まれた靴です。ハニカム構造のクッションがかかとへの衝撃を柔らげ、カップ状の立体構造で土踏まずとかかとを包み込むように支えてくれるため、靴の中で足が動くことがありません。これにより、靴擦れでかかとが痛いということになりにくいのです。
このパンプスは《靴の共履マルゼン浅草》の店舗でもフィットして履きやすいと好評を得ています。非常にリピーターの方が多い、おすすめのパンプスです。
2-3.かかとが痛くならない!靴擦れ防止グッズ
靴が当たるせいでかかとが痛いという方は、最初から靴ズレ防止グッズを利用するのもひとつの手です。パンプスの方にはストッキングを一枚履くのをおすすめしていますが、その上でおすすめなのが低反発素材を利用した「かかとクッション」です。
かかとに合わせてソフトクッションが変形し、かかとをやさしくガードして靴擦れから足を守ってくれます。これはパンプスに限らず、ビジネスシューズにも使うことができます。
裏のシールをはがして靴に貼るだけなので、使い方が簡単なのも良いですね。
3.靴がかかとに当たって痛いトラブルは、スニーカーでもあり得ます。
靴擦れは、硬い素材でできている靴で起こりやすい傾向にありますが、スニーカーでも靴がかかとに当たって痛いことがあります。特に、かかとのくびれている部分の高さより、靴の高さが高い場合に多いようです。
かかとの高さも人それぞれなので、スニーカーでも、試し履きのときにきちんと確認して選んでください。
また、革素材の靴は履いているうちに足の形に合っていきます。靴擦れでかかとが痛くなるのが心配な方は、合皮素材より革素材の靴を選ぶと良いでしょう。
4.靴がかかとに当たって痛い方、ご相談ください。
靴がかかとに当たって痛い場合は、固形石鹸をかかとに塗ると良いという話も聞きます。しかしこの方法は、ただかかとの滑りをよくするだけで、思うほど効果はありません。
痛くなったところに絆創膏を貼っても一時しのぎ。一度靴擦れでかかとが痛くなった靴は、靴擦れが治ったとしてもあまり履きたくないですよね。
そもそもサイズが合っていなかったり、靴型が合っていなかったり、体調が悪く足がむくんでいたり、また歩き方に問題があったりなど、靴がかかとに当たって痛い悩みにはさまざまな原因があります。
少しでもかかとが当たって痛いと感じたら、《靴の共履マルゼン浅草》へお持ちください。当店で購入した靴以外でも調整させていただきます。お気軽にご相談ください。